薬剤師の面接を受ける時にはどんなことに気をつければ良いのでしょう?
多くの方は面接本番で緊張してしまうことが多いため、事前に少しでも多くの情報を持っておきたい気持ちになりますよね。
今回は、薬剤師の面接で聞かれる質問や回答例を踏まえ、面接中に気をつけておかなければならないことについてご紹介していきます。
<最低限の身だしなみ>
身だしなみがきちんと整っていない人は高確率で面接で失敗してしまいます。
男女問わず、身だしなみは面接官が最初に注視しているところですから、しっかり確認していきましょう。ここでは、男女別にそれぞれ確認しておきたいところを紹介します。
■女性の場合
・髪型
前髪が目にかからない程度の長さに揃えておくとGOODです。
お辞儀した後、顔を上げても髪が顔にかからないようにする、髪が長い場合はゴムとヘアピンでまとめる等、すっきりとした印象を与えることが重要です。髪色は明るすぎず、落ち着いたトーンにしましょう。
・メイク・アクセサリー
メイクは濃すぎず、ナチュラルメイクを心がけ、アイラインや濃すぎるアイシャドウなどは控えてください。グロスもやりすぎは好ましくありません。アクセサリーはなるべく外し、結婚指輪以外のものは基本的に不要と考えましょう。
また、爪も短く切り揃えておきましょう。薬を扱う職業ですから、ネイルは基本的にNG,長い爪もイメージが良くありません。
・服装
ブラックかネイビーのスーツがスタンダードです。ひざ丈のスカートで、地肌に近い色のストッキングを選んでください(ストッキングは予備を持ち歩いておくと安心です)。しわが寄っていないか、染みやほこりがついていないかなどを事前に確認しておきましょう。
■男性の場合
・髪型
当たり前ですが寝ぐせはきちんと整えていきましょう。整髪剤はつけすぎないように気をつけてください。髪の毛が長すぎる場合は短く切りそろえ、清潔感を出すように心がけましょう。髪のトーンは押さえて、明るすぎないようにするのがお勧めです。
・顔
清潔感を出すために髭の剃り残しには注意しましょう。剃り残しがあると、清潔感が損なわれてしまうので、鏡で隅々まで確認してください。
・服装
ブラックかネイビーのスーツを着用します。スーツのほこりやしわは事前にきちんと直しておきましょう。直前にはネクタイが曲がっていないことを鏡で確認してください。
ネクタイが曲がっているとだらしない印象を与えてしまいます。また、前日までに必ず靴を磨いておくことが大事です。靴がくすんでいると、清潔感に欠けていると思われてしまいます。靴下は黒やグレーのもので、スーツの色に合ったものを選びましょう。穴が開いていないことや、生地が薄くなっていないこともきちんと確認しておいてください。
<薬剤師の面接の流れ>
ここでは、薬剤師の面接がどのように進んでいくかについて紹介します。
併せて実際に面接が始まるまでの行動の中で、気をつけたいポイントについても解説します。
①会場に着くまでの行動
5分~10分前の到着を目指します。早く着きすぎてしまう場合は、先方の準備ができておらず、迷惑をかけてしまう可能性がありますので、時間になったらチャイムを鳴らすようにしましょう。遅刻はもちろんNGですが、万が一やむを得ない事情で遅刻せざるを得ない場合には、メールではなく必ず電話で連絡を入れましょう。
また、会場付近での行動にも気を付けなくてはいけません、会場の付近では誰に見られているかわかりませんので、誰に見られていても恥ずかしくない行動をしましょう。マナーのなっていない行動をしてしまうと、それが採用担当者の耳に入ってしまうかもしれません。(イヤホンを付けて会場の建物に入る、ダウンやコート等の上着を脱がずにフロアに入る、というのは避けましょう)
②面接中に気をつけたいこと
ここでは、薬剤師の面接中に気をつけたいことについてご紹介します。
・入室時
「3回」ノックをします。
→面接官から「どうぞ」と声がかかってから、「失礼します」と返事をしながら入室します。
→椅子の横で、面接官に「〇〇です。本日はよろしくお願い致します」と挨拶をしましょう。面接官が「おかけください」と言ったら、「失礼します」と答えて着席します。
→手荷物などは椅子の横か後ろに置いきましょう。
・面接中
面接中は緊張のために早口になってしまう、小声になってしまうなど、面接官が聞き取りにくい話し方をしないように気をつけましょう。また、質問には即座に返事をする必要はありません。焦ってふさわしくない答えをするよりも、少し間を置いてでも正しい答えをした方が印象は良くなります。(長すぎるのはNGです)
・退室時
椅子の横に立ち、「本日はありがとうございました」と言って一礼します。
※お礼を言いながら礼をするのではなく、お礼を言い終えた後に一礼をしましょう。
→ドアの前で振り返り、再度「失礼致します」と言い、一礼します。
→退室後にドアを閉め、周囲に関係者の方がいたら、きちんと「ありがとうございました」とお礼を述べる。
・会場を出た後の行動
会場に着くまでの行動と同じで、面接が終わったでも誰に見られているかはわかりません。せめて会場から離れたところに着くか、公共交通機関に乗るまでは気を抜かず、見られている意識を持つようにしましょう。
<薬剤師の面接時によくされる質問>
次に、薬剤師の面接でよくされる質問をご紹介していきます。
ある程度パターンは決まっているので、事前に対策してきましょう。
Q.薬剤師になろうと思った理由は?
多くの面接の場でされる質問です。自分が本当になりたいと思った理由を整理しておく必要があります。出来るだけ具体的な理由と、実体験を交えたエピソードで話せると説得力があります。職に困らなそうだから、安定しているから、等の理由はもちろんありますが、それだけの説明にはならないように気をつけましょう。
Q.自己PRをしてくれますか?
自己PRではなるべく短く、要点だけを伝えられるようにしましょう。具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。その経験を経て、自分自身の何が強みだと感じたか?それを活かしてどのような工夫をしたのか?得られたものは?それを次にどう活かそうと思っているいか?という視点で、自分の中で回答をまとめておけると良いかと思います。尚、話がだらだらと続けてしまわないように、出来るだけシンプルに話し終えるようにしましょう。
Q.前職を辞めた理由は何ですか?
これは転職活動において必ずされる質問ですので、きちんと回答が出来るようにしておきましょう。但し、前職を悪く言ってしまうことがないように気をつけてください。
前職での経験も活かしながらこちらでも頑張って働きたい、という流れを作ることが理想的です。前職への不満だけを理由にしてしまうと、それがもし転職先でも起きた場合に辞めてしまう、または解決するために努力出来ない人だという印象を与えてしまい、選考に不利に働くこともあります。出来るだけ転職先の病院や薬局で何をしたいか(チャレンジしたいこと)を伝えることです。前向きな理由にすることと、転職先でやりたいことの具体性に繋げるのも良い手です。
Q.これまでどのような仕事をしてきましたか?
これまで自分が携わってきた仕事内容をなるべく詳しく、できれば数字を交えて話しましょう。基本的には職務経歴書に記載したことをもとに、それに付け加える形で答えていくとやりやすいと思います。
Q.これからどのような仕事をしていきたいですか?
転職先で働くことになったら何をしたいか、どのような貢献が出来るか、そのためにどんな努力をするつもりがあるか、まで話せるとより良いでしょう。また、その目標のために
ただ目標を述べるだけではなく、今後の行動について言及することが重要です。
【まとめ】
これらの質問への回答を事前に自分の中でシミュレーションしておくことで、本番でいざ話すとなった際にも慌てず、余裕を持って対応することが出来ます。余裕を持てれば、その場の「コミュニケーション」に集中することが出来ます。
面接はあくまで採用担当者とのコミュニケーションの場であり、決められた内容を話すだけでは上手くいきません。なるべく採用担当者との自然な会話が出来るよう、余計な心配は出来るだけ排除して、自分の見え方を意識するとより良い場になると思います。
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