薬剤師の転職において履歴書は最初の関門であり、選考を通過するために重要な役割を果たします。履歴書の書き方次第で、あなたの人物像や考え方を伝えるツールにもなります。

しかし、薬剤師は専門性の高い職種であるため、履歴書の書き方に迷う方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、薬剤師転職における履歴書の書き方を詳しく解説し、基本的情報の中でもいくつかポイントとなる箇所に絞って言及していきます。

 

■日付

作成日またはポストに投函する日付を記入しましょう。当たり前ですが古い日付の履歴書は使いまわし感が出るのでNGです。

 

■写真

好印象を与える写真は、書類選考通過への近道となります。写真の質一つで与える印象が大きく変わるため、ここもしっかりこだわっていきましょう。

 

<写真撮影のポイント>

・服装:スーツまたはジャケット着用、男女共にワイシャツは第一ボタンまで留める

・女性のブラウス:胸元が空かないものを選ぶ

・男性のネクタイ:まっすぐであること

・髪型:前髪は目にかからないように、男性はナチュラルなスタイリング、女性はロングヘアであれば頭の後ろで結ぶ

・女性のメイク:ナチュラルな色使い、瞳の色や唇の色に近いものを選ぶ

 

<写真でアピールするポイント>

・爽やかで清潔感のある印象

・明るく元気な印象

・信頼感を与える表情

・きちんと感のある服装と髪型

 

■住所

以下はよく見られるミスです。

・住所の不備:郵便番号や都道府県の記入漏れ

・フリガナの過剰記入:漢字だけでなくすべての文字にフリガナを付けてしまう

・連絡先情報の不備:連絡が取れない電話番号、非通知拒否設定

 

これらを踏まえて意識すべき点

・住所は正確に記入:郵便番号から都道府県まで漏れなく記入

・フリガナは必要最低限:漢字にのみフリガナを付ける

・連絡先情報は最新のもの:確実に連絡が取れる電話番号を記入

・非通知拒否設定は解除:採用担当者からの電話を受けられるように

 

※その他、注意すべき点

・誤字脱字のチェック

・丁寧な記入

・読みやすい字

 

■メールアドレス

基本的にはPCメールアドレスを記入します。普段は使っていない、または別のメルマガや定期情報をまとめて受信するようなアドレスは避けましょう。出来れば転職活動用に新しくアドレスを作るか、別フォルダで管理する等で分けましょう。

 

■学歴・職歴

よく学歴と職歴をまとめて一緒に書いてしまう人が多いのですが、これらは明確に分けて記載しましょう。

 

<学歴を書く時のポイント>

・中央に「学歴」と記入

・高校、専門学校から記入

・学校名は正式名称で

・学部・学科・専攻も記入

 

<職歴を書く時のポイント>

・学歴から1行空けて中央に「職歴」と記入

・古い順に記入

・正式名称で記入

・パート、人事異動も記入

・勤続期間が短い場合でも記入

・職務経歴書に詳細を記載しても良い

・退職理由はネガティブな事由を具体的に書かない

・会社都合の場合は「会社都合により退職」

・結婚、出産、介護、配偶者の転勤などはそのまま記載

 

※全体の注意点

学歴→職歴の順に記入すること

最終行下の右端に「以上」と記入

 

■免許・資格

薬剤師免許はもちろん、その他の薬剤師関連の資格も記入します。

取得した年月日を時系列に書き、また資格名称は正式名称で書きましょう。

 

■特技・趣味

履歴書の趣味・特技欄は、あなたの個性や人柄をアピールできる貴重な場です。「特になし」と空欄にしてしまうのはもったいないため、出来るだけ自分が魅力的に映るように書きましょう。

 

とはいえ、何も思いつかない場合…

 

・日常に楽しみを見つけて記入

・周囲に相談して意外な特技を発見

・無理に作り上げず、正直に記入

 

<アピールポイント>

・具体的な内容で印象アップ

・ありきたりな内容は工夫を

・読みやすい箇条書きで

 

※注意点

・自慢しすぎは禁物

・面接で話せる内容を書く

・嘘は書かない

例)

・読書(ミステリー小説が好き)

・映画鑑賞(SF映画をよく観る)

・料理(パン作りにハマっています)

・スポーツ(ランニングでリフレッシュ)

・旅行(国内外問わず、歴史的な場所が好き)

 

<ポイント>

・あなたの魅力が伝わる内容を選ぶ

・読みやすく簡潔にまとめる

・正直に書く

 

■志望動機

志望動機は、あなたの熱意と入社後の活躍可能性をアピールする重要なポイントです。文章量が少なかったり、内容が薄かったりすると、「志望先への理解が浅い」と判断されてしまう可能性がありますので、ここはしっかり書きましょう。

 

<志望動機作成のポイント>

・200~300字程度にまとめる

・事前に企業のHPを調べ、魅力を理解する

・入社後に実現したい目標を明確にする

・自分の強みや経験をどのように活かせるかを具体的に説明する

・転職理由→志望先の魅力→志望先でやりたいこと→自分がそこで貢献できることを関連づける

・現職場の批判は避ける

 

※例文

・転職理由

私は、より専門的な知識とスキルを身につけ、患者様に寄り添った質の高い薬剤サービスを提供したいと考え、転職を決意しました。

 

・志望先の魅力

貴社は、地域医療への貢献度が高く、常に新しいことに挑戦している企業だと認識しております。特に、〇〇という取り組みは非常に興味深く、私もぜひ貢献したいと考えております。

 

・志望先でやりたいこと

貴社に入社したら、これまで培ってきた調剤業務の経験を活かし、患者様に丁寧な服薬指導を行い、地域の医療に貢献したいと考えております。

 

・自分がそこで貢献できること

私は、コミュニケーション能力に自信があり、患者様一人ひとりに丁寧に説明することができます。また、常に新しい情報収集を行い、最新の知識とスキルを身につけるように努力しています。

 

<ポイント>

熱意と具体的な内容を盛り込む

読みやすく簡潔にまとめる

正直に書く

 

■本人希望欄

希望条件は、あなたの希望を伝える重要なポイントです。しかし、書き方に気を付けないと、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

 

<希望条件の書き方のポイント>

・絶対譲れない条件以外は「貴社の規定に従います」と記載

・勤務時間や勤務地など、希望がある場合は謙虚な表現で

・給与・待遇などの希望は、選考が進んだ段階で伝える

 

※例文

勤務時間:貴社の規定に従います。

勤務地:貴社の規定に従いますが、〇〇エリアで勤務できると嬉しいです。

給与・待遇:貴社の規定に従います。

 

<ポイント>

・希望条件は絞り込む

・謙虚な姿勢を忘れない

・詳細は面接で伝える

 

【まとめ】

薬剤師転職で成功するためには、履歴書の内容をしっかりと練ることが重要です。上記のポイントを参考に、自分の経験やスキルをアピールできる履歴書を作成しましょう。

 

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